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北海道では、ウーバーイーツも軽貨物ワゴン取り入れ開始。

2020/11/10

札幌に今年、続々と進出した海外発の料理宅配サービス。

学生や主婦らが、空いた時間を活用して自転車やバイクで配達する手軽で新しい働き方を売りに配達員を増やしてきた。ただ冬期間は自転車での配達はできなくなることから、各社とも本格的な冬の到来に、配達手段を車に切り替えるなど急ピッチで体制を整えている。  

札幌ではフィンランド発祥のウォルトが6月、米国系のウーバーイーツが7月にサービスを始め、10月にはシンガポール発祥のフードパンダが加わった。  

ウォルトは10月から、配達員の募集を事業用の黒ナンバーを取得した軽トラックや軽バンなどの軽貨物自動車を持つ人に限定した。合わせて、地元の軽貨物配送業者と契約し、配達員確保を進めている。  

ウーバーイーツとフードパンダも同様で、宅配業者などと連携して車での配達に切り替えており、ウーバーイーツは「見込まれる需要に対応できる台数は確保した」という。  

3社とも宅配料は夏場と同額で、車両配達にかかるガソリン代などは配達員の負担となる。いずれも国内での冬場の車両配達経験はほとんどなく、店に料理を取りに行く際の駐車違反など「注意喚起していく」(フードパンダ)と北国特有の対応に懸命だ。  

冬場の車両配達は、道路の凍結や降雪による車線減などで機動力が落ちるとみられるが、ウォルトは「最適な配達ルートをオペレーションする。状況に合わせてノウハウを改善していきたい」。  

一方、3社に先行して2003年から道内で料理宅配をする出前館(大阪)は、通年で車両配達している実績を基に、「よほどの大雪でなければ遅延することはない」と自信を見せる。  

また札幌市内のタクシー会社8社などが連携する料理宅配サービス「ToDoXi(トドクシー)」は、「札幌の冬道を熟知したタクシー運転手だからこそ悪路を避け、早く丁寧に宅配できる」(実行委事務局)と冬道での運転技術をアピールして顧客獲得につなげたい考えだ。(岩内江平)

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https://news.yahoo.co.jp/articles/ebd214420500a22faf094a02457d1f99c6587e1b